年間アーカイブ 2019

第31回東アジア太平洋地域・南アジア地域合同委員会 参加報告

第31回UNWTO東アジア太平洋・南アジア地域合同委員会が6月3日から5日までブータンのティンプーで開催され、両地域合わせてUNWTO加盟国26か国・2地域から73名の参加がありました(地元ブータンの関係者は含まず)。それに加えて、賛助加盟員や観光団体からの参加が有り、会議期間を通じて約100名程が参加した会議となりました。日本からは観光庁とともに、賛助加盟員のJATA、JNTO、JTB、和歌山大学の4団体が参加をしていただきました。 今回の会議ではまず、6月3日にオープニングセレモニーが開催され、UNWTOポロリカシュヴィリ事務局長が開会の挨拶を述べました。 その後、「持続可能な開発と観光」に関するアジア・太平洋地域の国際会議」が初開催されました。この会議冒頭にあったハイレベル協議においては、「行政おける持続可能な開発を進める観光の役割推進について」、それに続くパネルセッション1では「観光を通じたSDGs達成と持続可能な消費と生産に向けた民間における取り組み」、パネルセッション2では「観光を通じた国民総幸福量への貢献」について議論が交わされました。  翌4日には、「第57回UNWTO南アジア地域委員会」と「第53回UNWTO東アジア・太平洋地域委員会」が開催され、それぞれの地域のUNWTO地域委員会の委員メンバーの選定が各委員会の中で行われました。また、今回は東アジア太平洋理事国メンバーの改選期にもなっており、、6か国(日本、韓国、中国、フィジー、ベトナム、タイ)が立候補する中、日本は再選(2期目)を果たしました。その他の理事国は中国、韓国、タイとなり、結果的には前回までの理事国4カ国が全て再選をしたことになりました。本年9月に行われるUNWTO総会にて、理事国の最終承認が行われる予定です。 合同地域委員会では、ポロリカシュヴィリ事務局長からのレポートの後、アジア太平洋部のス・ジン部長から2018年~2019年度の活動状況、及び2020年~2021年の事業計画についての報告、アジア・太平洋地域の加盟国の状況等についての説明がありました。また、UNWTO技術協力部門からの報告、及び中国語のUNWTO公共言語としての採択への協力要請等がありました。続いて、ジュー上級部長から「UNWTOアカデミー」の取り組みについての説明がありました。 また、第23回UNWTO総会開催候補地としてフィリピンが立候補を表明するにあたり、アジア太平洋地域委員会においての支援要請があり、満場一致で支援表明をすることとなりました。 最後に、第32回UNWTOアジア太平洋合同地域委員会の開催地としてスリランカが立候補し、満場一致で次回の開催地とすることになりました。 今回、駐日事務所からは本保芳明代表を始め5名が参加し、会期前から現地に入り会議運営のサポートを行うと共に、合同委員会の中で本保代表から駐日事務所の昨年の活動報告、及び今年の事業計画についての説明を行ないました。      会議の公式ウェブサイト:31st Joint Meeting of the UNWTO Commission for East Asia and...

JICA課題別研修において講演しました

日 時:2019年7月9日(火) 場 所:国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所 参加者:9か国(アルバニア、ブータン、ボスニア・ヘルチェコビナ、ラオス、マレーシア、フィリピン、スリランカ、東ティモール、チュニジア)から10名(政府・地方自治体・公的機関において、地域観光政策策定等を担当する行政官) テーマ:「持続可能で責任ある観光の促進」 JICAの実施する技術協力の一環で開発途上国の行政官を日本に招致して行う2019年度課題別研修「持続可能な観光地域づくりの人材育成-日本の「おもてなし」-」で講演しました。 講義は2部制とし、第1部ではUNWTO駐日事務所の概要・活動及び最新の観光統計を紹介するとともに、観光の持続可能な発展という観点からUNWTOのSDGsに対する取組として持続可能な観光指標の開発(Indicators of Sustainable Development)やそれを用いて地域の観光振興を行う取組(International Network of Sustainable Tourism Observatories (INSTO))について説明しました。 さらに、具体例として持続可能な観光に関する政策事例を紹介し、観光と地域・個人との関わりについて参加者に考えていただきました。また、UNWTOの最近の出版物や今後のイベントを紹介しました。 第2部では「持続可能な目的地管理」と題し、目的地管理の在り方や必要性を概説するとともに、目的地管理が対策として取るべき一つの事例としていわゆる「オーバーツーリズム」についてスペイン・バルセロナの観光政策を例に取り上げました。そして、目的地管理は観光客の利益と目的地の発展に不可欠であり、観光の持続的な発展につながることや、観光の持続可能な発展は経済の活性化、雇用の創出、地域の発展、文化の保全、観光の保護などに貢献することを考察しました。 最後の質疑応答では、参加者からバルセロナのオーバーツーリズムに対する観光政策の導入時期やUNWTOのINSTOへの参加のメリットなどの質問があり、参加者は持続可能な観光に対して関心を示しておられました。

「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」における国内開催候補地の募集を開始!

以下観光庁様からのお知らせです。 本日、観光庁のHPにて公募情報を掲載いたしました。 「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」における国内開催候補地の募集を開始! 近年、食は世界無形遺産の主要な要素であることや、旅行者にとって重要な魅力として高まりを見せ、「ガストロノミーツーリズム」の概念が世界で浸透しつつあります。その取組の一つとして、国連世界観光機関(UNWTO)は、2015年から「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」を開催しています。 このたび、観光庁は、2022年の同フォーラム日本誘致に向け、開催を目指す自治体を募集いたします。 ▼HP掲載 「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」における国内開催候補地の募集を開始!詳しくはこちらをご覧ください。

2018年の国際観光による輸出は1兆7,000億米ドルに

こちらからご覧ください。

報告書「持続可能な観光先進国に向けて」のお知らせ

以下、観光庁様からのご案内です。 今般、観光庁でとりまとめた報告書「持続可能な観光先進国に向けて」が公表されましたので、お知らせいたします。 本報告書は、持続可能な観光の推進に向けた今後の取組の方向性を整理するとともに、国内外の先進事例を紹介したものとなります。 報告書はこちらからご覧いただけます(観光庁ウェブサイト)。 【とりまとめの概要】 〇我が国における現状 ・主要な観光地を抱える自治体は、訪問する旅行者の増加に関連する課題の発生を認識しており、特に近年では混雑やマナー違反に関する個別課題を強く意識する傾向にある。さらに、当該地方自治体の多くがこれらの課題に対する様々な対応策を講じ始めている。 ・他方、全国的な傾向としては、現時点においては、他の主要観光国と比較しても「オーバーツーリズム」が広く発生するには至っていないと言える。 〇今後の取組の方向性 ・京都等の代表的な観光地において、関係自治体と協力して、混雑やマナー違反対策等に関するモデル事業等を実施し、観光庁で収集した国内外の先行事例とともに、全国に横展開していく。 ・各自治体や観光地域づくり法人(DMO)が多面的な現状把握の結果に基づき持続可能な観光地経営を行うよう、国際基準に準拠した「持続可能な観光指標」を開発・普及していく。 ※このほか、「持続可能な観光の推進に向けた先進事例集」において、国内外の先進事例を紹介。

「国際的視野で考える 日本・関西インバウンドの次なる展開 ~観光地経営とDMOs – the UNWTO.QUEST Program~」を開催しました。

 UNWTO駐日事務所は、令和元年5月16日(木)に、和歌山大学国際観光学研究センター及びUNWTO Academyとの共催により、国際シンポジウム「国際的視野で考える 日本・関西インバウンドの次なる展開 ~観光地経営とDMOs – the UNWTO.QUEST Program~」を開催しました。  UNWTOマーケット・インテリジェンス&コンペティティブネス部スペシャリストのパトリシア・カルモナ氏による「観光目的地における組織強化:新たな課題に備えて」と題する基調講演に続き、(一社)田辺市熊野ツーリズムビューロー会長の多田稔子氏、UNWTOアカデミー・プログラムマネジャーのソニア・フィギュラス氏、JTIC.SWISS代表の山田桂一郎氏に御講演をいただきました。 当日は産官学民の様々な分野から関係者を含め84名の参加がありました。 カルモア氏は、UNWTOにおけるDMOの概念や定義、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」とDMOの取組の関係性などを紹介しました。また、多田氏からは田辺市熊野ツーリズムビューローのこれまでの軌跡や、民間組織だからこそ実現できた観光資源やマーケティングの絞り込みについて解説いただきました。次に、フィギュラス氏からは、UNWTOが実施するDMO向けの評価、訓練及び認証プログラムである「UNWTO.QUEST」の概要についての紹介がありました。さらに、山田氏からは、これまでにスイスのツェルマットや各地のDMOと関わられた御経験から、DMOは観光計画ではなく、地域全体の総合計画の中に主体的に位置付けられなければ上手く機能しないこと、顧客生涯価値(CLTV)を高める努力が大切であることなどをお話いただきました。 講演に引き続き、講演者4名をパネリストに迎えてのパネル・ディスカッションが行われました。そこでは、DMOの課題として、財源確保や人材育成、少子高齢化や人口減少への対応、旅行客のデータの収集とその活用等が挙げられました。

釜石オープン・フィールド・ミュージアム 国際観光フォーラム2019-持続可能な観光とジオパークとDMO-で講演しました

UNWTO駐日事務所は、株式会社釜石DMC主催で岩手県釜石市において開催された「国際観光フォーラム2019」に出席しました。釜石DMCは、地域社会や政府と積極的に協力しながら、東日本大震災の復興活動を支援し、持続可能な観光を推進しています。UNWTO駐日事務所は、「2030年に向けた観光の動向と見通し」をテーマに、手頃な価格の航空券が普及したことやビザの発給が容易になったことに起因する国際観光の発展について発表しました。また、UNWTOが実施する「持続可能な観光開発のための2030アジェンダ」の達成に向けた取組について説明しました。さらに、UNWTOが実施した、都市観光に関する住民の意識調査の結果を発表しました。例として、日本で観光をより管理する必要があるという声は少なく、プラス面・マイナス面ともに観光が地域に与える影響についての認識が低かったことが明らかとなりました。 プレゼンテーションの最後に、パネルディスカッションに参加しました。地域における持続可能な取組の更なる推進のための質問がありました。 日 時:2019年2月16日 15:30-19:00 会 場:チームスマイル釜石PIT(岩手県釜石市大町1丁目1番10号) 参加者:約100名(観光行政職員、市町村観光協会等職員、DMO等職員、ジオパーク関連協議会員等)

関空旅博(5月18日)においてブータンのデスティネーションセミナーを開催いたします【定員につき申込を締め切りました】

【定員に達しましたので申込を締め切らせていただきました。たくさんのお申込みをありがとうございました】関西国際空港で世界に一番近い旅の博覧会「関空旅博2018」が開催されます。 関空旅博では国内及び海外からの観光局や、航空会社、旅行会等がブースを出展しています。また海外旅行セミナーにおいても旅行に関する最新情報が入手できます。その他にアーティストによるステージイベントや世界のグルメが味わえる屋台等があり、旅の魅力がたっぷり体験できる2日間となっています。 当事務所は5月19日(土)にブータンのデスティネーションセミナーを一般社団法人日本旅行業協会(JATA)関西支部様と共催で開催いたします。セミナーの詳細・申込については関空旅博の公式ページ内「旅行セミナー」において受付を開始しました。関空旅博2019公式ウェブサイト また、当事務所は5月18日(土)、19日(日)2日間、「国連世界観光機関(UNWTO)」名で出展を行います(ブース番号:N98)。ブース内ではUNWTOの出版物及びUNWTO駐日事務所を支援するアジア太平洋観光交流センターの賛助加盟員様からお預かりした観光関係の情報を発信します。是非、お立ち寄りください。 関空旅博のチラシはこちらからダウンロードいただけます。
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