日 時: 2022年11月17日(木)
場 所: 北海道中標津町
参加者: 自治体、観光関連事業者、研究機関等
本シンポジウムは、No Maps釧路・根室実行委員会(大地みらい信用金庫 地域みらい創造センター内)が主催し、「次世代へつなぐ地域デザイン力を共創する」をテーマに、北海道内外において様々な課題に取り組む自治体、民間企業、農林水産業の生産者、研究者等を対象に開催されました。
プログラムは、高校生によるビジネスコンペティションのほか、2日間にわたり、9つの様々な議題に関するカンファレンスにより構成されています。国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所は、カンファレンス6:サスティナブル・ツーリズムの視点から地域観光を考えるにパネリストとして参加しました。
モデレーター:
北海道アドベンチャートラベル協議会 会長 荒井一洋
パネリスト:
弟子屈町観光商工課 課長 秋山一夫
(有)阿寒観光ハイヤー取締役社長 松岡篤宏
ペンションポーチ 代表 瓜田勝也 ※欠席
UNWTO駐日事務所 副代表 大宅千明
パネルディスカッションでは、参加者の多くが北海道において観光に携わっている方であることを踏まえ、「何を実施することでサスティナブル・ツーリズムに成功したか」、「サスティナブル・ツーリズムはビジネスとして儲かるのか」といったことについて意見を交換しました。
UNWTO駐日事務所からは、持続可能な観光に向けた環境面での配慮を宣言する「世界の観光とプラスチックに対する取組(Global Tourism Plastic Initiative)」注1や「グラスゴー宣言」注2に世界中の企業・観光地が参画していることに触れ、持続可能な観光に向けた取組が企業・観光地の価値を向上させると捉えられていること、また、民間企業の調査において、旅行者側もサスティナブルな旅への意向が高まっていることが明らかになっていることから、世界的には消費者のニーズは十分にあり、取組を発信することが重要であることについて言及しました。
アーカイブは以下のリンク先で配信されています。https://nomaps-kushiro-nemuro.com/2022/11/19/2022-06/
以上
注1:観光に関わる組織に対して、プラスチック廃棄物の削減に関する2025年までに具体的でかつ実行可能な一連の目標を立てて、実行を求めるものhttps://unwto-ap.org/plastic/
注2:観光に関わる組織に対して、今後10年間で観光部門におけるCO2排出量を半減させ、2050年までに「ネット・ゼロ・エミッション」 を目指すべく、気候変動対策に関する計画を策定し、取組を実施することを求めるもの