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マドリッド
2014年5月14日
(以下、UNWTOプレスリリースから和訳）
2013年に国際観光が創出した総輸出収入は約1.4兆米ドルに達した。これは、観光目的地が国際訪問者から受領した対前年比5%増の1兆1,590億米ドル及び国際旅客輸送収入の2,180億米ドルから成る。
UNWTO世界観光指標（World Tourism Barometer）最新号によると、2013年の世界各地の観光目的地において、宿泊や飲食、エンターテインメント、ショッピング等により国際訪問者から得られた観光収入は、1兆1,590億米ドル（8,730億ユーロ）に達すると推測される。この成長は長期予測を上回り、実質で5%増（為替レート変動とインフレを考慮）となった。この観光収入の成長は、国際観光客到着数2012年の10億3,500万人から2013年は10億8,700万人に達した国際観光客到着数の5%の成長と一致している。
このことに対して、UNWTOタレブ・リファイ事務局長は、「これらはとても力強い結果であり、昨年の国際観光客到着数の成長は、2013年に10億人を超えたビジネスや余暇、親族訪問及びその他の理由による観光客によって創出された収入の伸びと等しく、経済成長を刺激し、国際貿易に貢献する観光の役割の重要性の高まりを確実なものにしている。」と話し、さらに「これらの結果は、貿易や地域統合を促進する能力を最大化するため、貿易に関する議論における観光の位置付けをさらに高める時が来ていることを示している。」と付け加えた。
観光目的地の国際収支統計における旅行収入とは別に、観光は国際旅客運送サービス（対非居住者）としても輸出収入を創出している。この総額は、2013年には2,180億米ドルになったものと推測され、国際観光が創出する収入の総額は、1.4兆米ドルとなり、1日平均では38億米ドルとなる。
国際観光収入（旅行と旅客運送）は、世界全体のサービス輸出の29%及び財・サービス輸出全体の6%を占めている。世界規模での輸出カテゴリーとして、観光は燃料、化学品、食料、自動車に続く第5位の座にあり、開発途上国の多くで首位の座にある。
世界観光収入全体のシェアの42%を占めるヨーロッパ地域は、2013年最大の成長を見せ、350億米ドル増の4,890億米ドル（3,680億ユーロ）となった。アジア太平洋地域（全体の観光収入の31%）の観光目的地は、300億米ドル増の3,590億米ドル（2,700億ユーロ）となった。アメリカ地域（同20%）は、観光収入で160億米ドル増の計2,290億米ドル（1,730億ユーロ）、中東地域（同4%）の観光収入は推計で470億米ドル（360億ユーロ）、アフリカ地域（同3%）は、340億米ドル（260億ユーロ）であった。
観光収入の伸び率では、アジア太平洋地域（+8%）が最大の増加を記録し、アメリカ地域（+6%）、ヨーロッパ地域（+4%）がこれに続いた。
観光収入における上位10観光目的地（国）の中では、アジアの目的地であるタイ（+23%）、香港（中国）及びマカオ（中国）（両地域とも+18%）が強い成長を見せ、イギリス（+13%）、アメリカ合衆国（+11%）も2桁増となった。残るスペイン及びフランス、中国、イタリア、ドイツの収入は1～5%の成長率であった。
主要先進国の送客市場の実績は、オーストラリアの9%増を除き比較的控えめであった。フランス（5%増）は2012年の落ち込みから回復したが、アメリカ合衆国、ドイツ、イギリス及びカナダは2%～4%の支出増であった。
関連するリンク先
UNWTO World Tourism Barometer
インフォグラフィック(2013年国際観光到着数)
(お問い合わせ先）
一般財団法人アジア太平洋観光交流センター
(国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター)
担当： 藤井 吉田
電話：0742-30-3880 Fax：0742-30-3883
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