国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど、過去1年間の観光データを基に、国際観光の概要を紹介する冊子「ツーリズム・ハイライト(2015年)」を発表しました。今号は、2015年5月までの各国各地域及び国際機関からの報告内容を反映したもので、2014年の国際観光に関する主な動向及び予測は以下のとおりです。
2014年の国際観光客到着数は、2013年10億8,700万人から全体で4.3%増加し、11億3,300万人となりました。米州が8%増で力強い伸びを見せ、次いでアジア・太平洋地域及び中東が共に5%増、ヨーロッパが3%増、アフリカが2%増となりました。2014年の国際観光収入は2013年の1兆1,970億米ドルから1兆2,450億米ドルとなり、3.7%の増加となりました。最大の送客市場である中国は、国際観光における支出が、前年27%増の1,650億米ドルとなり、非常に高い成長を見せています。
2015年1月のUNWTOの予測では、2015年の国際観光客到着数は、3~4%の増加を見込んでおり、「Tourism Towards 2030」の長期予測で示されている年間3.3%とほぼ同様の増加が見込まれます。2015年の地域別予測ではアジア・太平洋地域及び米州(4%から5%へ)が最も力強く伸び、これにヨーロッパ(3%から4%へ)、中東(2%から5%)、アフリカ(3%から5%)が続くと見ています。
ツーリズムハイライト(2015年)の主な内容は以下の通り
・国際観光における年間の主な動向 ・国際観光客到着数(実績)
・国際観光収入(実績) ・旅行目的地世界上位国・国際観光収入上位国(10位まで)
・地域別実績と主な要因(ヨーロッパ、アジア・太平洋、米州、アフリカ、中東)
・「Tourism Towards 2030」における長期的な見通し
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こちらかダウンロード可能です(英語版 無料)
http://www.e-unwto.org/doi/book/10.18111/9789284416899
※UNWTOアジア太平洋センターでは、「ツーリズムハイライト(2015年)」の日本語版を9月中に発行の予定です。
尚、最近の短期動向については「UNWTO世界観光指標(UNWTO World Tourism Barometer)」をご利用ください。
http://www.e-unwto.org/loi/wtobarometereng
(お問い合わせ先)
国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター
(一般財団法人アジア太平洋観光交流センター)
担当:藤永、吉田
電話:0742-30-3880 Fax:0742-30-3883
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