世界の観光とプラスチックに対する取組

世界の観光とプラスチックに対する取組
(GLOBAL TOURISM PLASTICS INITIATIVE)

世界の観光のプラスチックに対する取組は、プラスチック汚染の根本的な原因に取り組むため共通の構想のもとに観光セクターを結び付けます。これにより、プラスチックを循環経済へ変えていく取組を示しながら、企業や各国政府、その他の観光業関係者を導くことができます。

私たちはコロナ禍のもとでプラスチック汚染への取組を続けでいけるか?

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により、使い捨てのプラスチック製品の需要が高まり、プラスチックを持続可能な方法で使用することがより困難になってきています。しかし、プラスチック製品はそれ自体が消毒や除菌をするための対策ではないため、公衆衛生を維持しながらプラスチック汚染に取組み続けることは可能です。

「新型コロナウイルス感染症からの立ち直りにおけるプラスチック汚染対策継続のための観光セクターへの勧告」では、プラスチック使用量を減らし、サプライヤーの関わりを増やし、廃棄物処理業者と緊密に協力し、講じられた措置の透明性を確保することで、観光セクターが責任ある持続可能な立ち直りに大いに貢献できるということが示されています。

新型コロナウイルス感染症からの回復におけるプラスチック汚染対策継続のための観光セクターへの勧告(The Recommendations for the Tourism Sector to Continue Taking Action on Plastic Pollution during COVID-19 Recovery)」(UN Tourism本部・英語)

世界の観光におけるプラスチックに対する取組はどのようになっていますか?

世界の観光とプラスチック廃棄物の削減に向けた取組(Global Tourism Plastic Initiative)では、観光に関わる組織に対して、2025年までに具体的でかつ実行可能な一連の目標を立てて、実行するよう要求しています。

・問題を起こしている、或は不必要なプラスチック包装や生産品を2025年までに廃絶する

・使用したすべてのプラスチック包装と生産品のリサイクル量を増やすための行動を起こす

・100%を目指してプラスチック包装の再利用化、リサイクル又はコンポスト化(堆肥化)進める。  

・これらの目標に向けた進捗状況について、毎年公表する。

※上記は世界観光機関(UN Tourism)と国連環境計画(UNEP)は、エレン・マッカーサー財団と協力し、諮問機関からの支援を得ながらこの取組実行を牽引しています

この取組は、ワンプラネット・サステイナブルツーリズム・プログラム(One Planet Sustainable Tourism Programme)の枠組みの一環として実施されています。

誰でもこの取組に加盟できますか?

観光におけるプラスチック汚染の問題は、一つの組織が単独で解決するにはあまりにも大きな問題です。この問題に取り組むためには全体的な観光のバリューチェーンを通じた変化を起こすことが必要です。

各国政府と各地方自治体、企業(宿泊施設、旅行会社、サプライヤー等)と関係組織(非政府組織、業界、学術機関、等)がこの取組に加盟できます。

世界の観光とプラスチック廃棄物の削減に向けた取組(Global Tourism Plastic Initiative)詳細はこちら(UN Tourism本部・英語)