2012年の国際観光収入の伸び

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(5月15日付UNWTOプレスリリースから)
Press Release May 15th(原文はこちら)

2012年の国際観光収入は4%の伸びであった

2012年の世界の国際観光収入は、4%伸びて1兆750億米ドルに達し、10億3500万人に達した同年の国際観光到着客数の伸びと同じ伸びであった。
さらに国際旅客輸送収入2190億米ドルの収入が加算され、同年の国際観光の総輸出収入は1兆3000億米ドルとなった。
最新のUNWTO世界観光指標によれば、2012年の世界の国際観光収入は推定1兆750億米ドル(8370億ユーロ)と新記録を達し、2011年の1兆420億米ドル(7490億ユーロ)から実質4%増となった。

UNWTOのタレブリファイ事務局長は「国際観光到着数は引き続く困難な状態にもかかわらず観光支出と同等に伸びたことは、勇気づけられる。」と述べ、「観光は世界の多くの国々の経済の輸出の要であることを考えると、この結果は朗報であり、目的地国に外貨をもたらし、雇用を生み出し、関連する経済部門に貢献する。」とも述べた。
地域別では、観光収入おいて米州(7%増)は最大の増加を見せ、これにアジア太平洋(6%増)、アフリカ(5%増)と ヨーロッパ(2%増)と続く。中東は引き続き唯一のマイナスを示している地域(2%減)ではあるが、2011年の落ち込みと比較すれば堅調な回復傾向にある。
絶対値として、観光収入はヨーロッパが4570億米ドル(3560億ユーロ)となり、世界全体収入の43%に相当し、地域別では最大のシェアを持っている。アジア太平洋は(3230億米ドル/2510億ユーロ)で、30%のシェアを占め、米州は(2150億米ドル/1670億ユーロ)20%のシェアを占めている。また、 中東(シェア4%)は470億米ドル(360億ユーロ)で、   アフリカ(シェア3%)は340億米ドル(260億ユー ロ)となった。

観光は国際観光収入(国際収支内の観光項目)以外に、国際旅客輸送における輸出所得により、収入をあげている。後者の2012年の収益は2190億米ドルになると推定され、国際観光収入の全体を1兆3000億米ドルまで引きあげている。また言い換えれば1日平均では35億米ドルに相当する。
国際観光(観光消費と旅費)は世界の商業サービス輸出の30%、財・サービス輸出全体の6%を占めている。世界輸出部門の中で、観光が燃料・化学製品・食品及び自動車産業に次いで第5位の産業であり、特に開発途上国の多くでは一位を占めている。

先進国および新興国における旅行目的地は堅調な成長を見せている
2012年の国際観光収入、世界上位10か国のランキングでは、アメリカ、スペイン、フランス、中国、イタリアが牽引し、これにマカオ(中国)、ドイツ、イギリス、香港(中国)、オーストラリアが続き、ほとんど変化は見られなかった。
観光収入の上位10か国の中には多くの成熟した旅行目的地が注目すべき結果を見せ、アメリカ(11%増)、フランス(7%増)、ドイツ(6%増)、イギリス(5%増)と香港(中国)(14%)となった。他の先進国の目的地の中で、成長率10%またそれ以上を示した国は、スウェーデン(17%増)、日本(33%増)、韓国(14%増)とフィンランド(16%増)であった。
また、新興国の観光収入において最も高い成長率を示したのは、タイ(25%増)、インド(22%増)、ポーランド(13%増)、南アフリカ(18%増)、エジプト(14%増)、ベトナム(18%増)およびウクライナ(13%増)であった。

国際観光収入
地域別
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2011・2012年 上位50位
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1995年~2012年までの上位10ヶ国の推移
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