国際観光・2011年最初の結果は堅調な成長が確かなものとなった

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2011年の最初の数ヶ月間で国際観光客数は5%近く成長し、2010年に記録した7%の回復を確かなものにした。4月のUNWTO世界観光指標の中間報告によると2011年1月と2月において、中東と北アフリカを除く全ての地域、準地域においてプラスの増加数を示した。南アメリカと南アジア(両地域15%増加)が伸びを牽引し、サハラ以南地域(13%増)、そして中央・東ヨーロッパ(12%増)がこれに続いている。

アジア・太平洋地域は、2010年において最も成長した地域であるが、成長率は昨年度の力強い業績に比べ、伸びは鈍化(6%増)し、ヨーロッパ地域(6%増)は北アフリカ(9%減)と中東(10%減)の情勢が、中央・東ヨーロッパの回復を押し上げ、一時的な南・地中海ヨーロッパへの旅行者分散とで予想以上の結果を出した。米州は(5%増)と南アメリカとカリブ海の力強い伸びにより世界平均値に並ぶが、北・中央アメリカはやや伸びが緩やかである。
国際観光客は、世界的に2011年の数ヶ月間で1億2400万人を超え
2010年の同時期の1億1900万人から増加をみせた。新興国(6%増)は先進国(4%増)よりも早いスピードで伸び続けている。

“これらの成果はいくつかの困難にもかかわらず、去年の力強い国際観光客の回復を確固たるものした。”(タリブリファイ氏、トルコにて第4回後発開発途上国についての国連会議で発表)“これらの最新情報は新興国と途上国とともに前向きであり、特にアフリカにおいてツーリズムが発展・輸出・雇用の促進力であるとの認識が高まっている。”(リファイ氏)

2011年の世界の予測として大きな変化はない

UNWTOが用意した年初め予想では、国際観光客は2011年には約4%~5%増えると見込まれた。最近の北アフリカおよび中東での情勢や、日本における悲劇的な地震と津波災害は、観光成長の見通しに大きく影響するものではない。

北東アジア・北アフリカおよび中東の結果は、初めの予想より低く、ヨーロッパ及び南アメリカの各地域は、旅行目的において今のところ予期していたよりも良い結果となっている。全体では前回と同じような状況にあり、地域間旅行とは対極のすなわち域内旅行の増加により、一時的な交通量増がありそうである。

“北アフリカと中東の最近の情勢及び日本での大惨事は其々の地域の観光客数に影響を与えるが、世界全体の観光客数として多大な影響は与えないだろう。” “これに加え、チュニジアでの需要の落ち込みに続き、エジプトや日本は底を打つ結果から上昇し、重要な目的地として今年中に強化されるだろう。”とリファイ氏は述べている。

2010年観光収入9000億米ドルを超える

世界的に観光収入は2009年の8510億米ドル(6100億ユーロ)から、2010年は9190億米ドル(6930億ユーロ)に達したと見込まれる。実質、国際観光収入は5%伸び、到着数はこれに比較し約7%の伸びた。この大二指標は密接に関係していることを表し、数年に渡る回復を確かなものにした。到着数は観光収入よりも回復が早い傾向がある。

2010年中国は主要な市場として確固たるものにした

国際観光支出の上位10カ国では、中国が第3位となった。中国は2000年より観光支出を4倍に増やし、過去10年間でもっとも大きい伸びを達成した。その他の変化としては、カナダとオーストラリアがそれぞれ6位と10位にランクインした。

2010年の国際観光客数と国際観光収入の上位第10位までのランクにおいても中国は力強い地位を確保した。到着数はスペインを抜いてフランスと米国に続く第3位に。そして、観光収入では4位にランクインし、イタリアの座を奪った。その他の変化は、観光収入のランキングでみると香港(中国)が12位から9位に上昇した。フランスは旅行目的として、到着数で世界の首位を維持し、観光収入では3位である。アメリカ合衆国は、観光収入が1位であり到着数で2位であった。

(2011年5月11日 UNWTOプレスリリースより和訳)