アジア各国観光部門が気候変動問題に取り組むことを表明した

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Madrid
Legazpi
28 May 14

UNWTO-ASEAN気候変動国際会議において、気候変動問題に取り組んでいくために各国の観光部門の能力を強化する必要性が中心的テーマとなった。同会議は第26回UNWTOアジア太平洋合同地域委員会と併せて開催された。(レガスピ フィリピン 5月18-20日)

過去10年間、アジア太平洋地域は観光成長および発展の先峰となってきており、最近の統計でも同地域の国々においても観光は平均を上回って確実に伸びている。2013年国際観光客到着数および観光収入が伸び(それぞれ6%、8%)同地域のリーダーシップはますます強まった。さりながら、観光成長の継続と持続可能な発展は各国観光部門の気候変動問題への対応力の向上にかかっている。

会議の冒頭でフィリピンの大統領であるノイノイ ベニグノ・シメオン・コファンコ・アキノ3世は「気候変動問題は現実の問題である」と述べ、包括的成長への最短で効果的な筋道」であると観光との関連性を強調し、会議の開催に賛辞を述べた。さらに「フィリピンは主に気候変動への取り組みを地域、関連部門、および国家レベルで取り組んでいる。」「これらが観光目的地での発展および地域レベルでの観光アクティビティの発展の指針となっている」と付け加えた。

UNWTOタレブ・リファイ事務局長は、観光およびそれを超えた分野での、観光部門の責任の重要性および観光の持続性がもたらす恩恵:「エネルギー効率及び再生可能エネルギー技術がコスト削減に繋がる」ことを強調、気候変動問題を観光指針の中心に据えるよう要求した。「資源を有効活用は、その過程において観光の環境負荷を軽減するだけでなく、その過程において経済成長及び切望されている雇用の機会創出を後押しをする。」と述べた。

気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)のクリスティーナ・フィゲレス事務局長は、この時代における最も重要な課題である気候変動の取り組み、特に経済的原動力である観光及びその促進における気候変動への取り組みについて、対話の場を持てたことについて参加者に謝意を表した。

会議では、気候変動の緩和政策は、発生するすべての気候変動問題と整合性を持たせるべきであり、そのためには多方面にわたる利害関係者の取り組み及び特定の技術や経済・社会の変化を考慮すべき点に焦点が当てられた。

参加者達は、観光が自然環境に強力かつ革新的な位置づけにあり、気候変動に取り組む部門として最先端に位置づけられており、それゆえに観光が誘起する脆弱性を軽減する機会を持っていると強調した。しかしながら、これを成功させるためには個々の気候変動への貢献意識を高め、観光事業者及び観光客の双方が取組みを共有する必要がある。

この「観光と気候変動に関するUNWTO-ASEAN国際会議」では18か国、200名以上の
政府高官や政治家、観光関連業界の専門家が集まり、観光部門としてこの世界規模の課題に取り組むための能力強化のための知見や成功事例について意見が交わされました。

間もなく発表される、UNWTO・クイーンズランド大学共同の観光の気候変動への反応に関する研究「アジア太平洋地域の観光関連イニシアティヴに関する調査」によれば、世界の気候変動に関連した大災害等の90%がアジア地域に影響を与えている。そのため社会経済発展の柱として多くの国々に認識されている観光部門の気候変動の課題に対する対応が、この地域が進歩を続けていくための基盤となる。

関連するリンク先(英語)
原文はこちら

UNWTO-ASEAN気候変動国際会議

第26回UNWTO東アジア太平洋・南アジア合同地域委員会

気候変動と観光

国際連合枠組条約(UNFCCC)のクリスティーナ・フィゲレス事務局長ビデオメッセージ
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