観光庁主催による「観光レジリエンスサミット」のプログラムとして、2024年11月9日(土)に仙台にて観光レジリエンスサミット シンポジウムを開催しました。
観光のレジリエンスとは、観光を基盤とするコミュニティ、地域、または国が自然災害、経済不況、公衆衛生危機、その他の混乱などの逆境に耐え、適応し、回復する能力を指します。観光のレジリエンスを向上させるためには、観光地や観光事業者が次の危機の前に積極的な戦略と対策を実施する必要があります。
本シンポジウムでは、「過去の危機の経験と教訓を次の危機への備えにどう活かすか」に焦点を当て、観光と防災に関する国際機関、行政機関、研究機関及び民間事業者の方々にご参加いただき、それぞれの観点から、貴重な知見及び経験を共有いただきました。
パネリストの皆様からは、平時の分析やリスク削減、訓練などの蓄積が重要であること、地域全体で取り組む必要があることなどが強調されました。
会場には、「観光レジリエンスサミット」の各国代表団をはじめ、100名近くの方にご参加いただきました。
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プログラム
開会挨拶
観光庁観光政策特別研究交渉官 村上 強志
世界観光機関(UN Tourism) 持続可能な観光及びレジリエンス部長 Dirk Glaesser 氏
仙台市副市長 髙橋 新悦 氏
基調講演:地球のレジリエンス(強靭性)向上のために-仙台防災枠組の実施と観光レジリエンス-
国連防災機関(UNDRR)駐日代表 松岡 由季 氏
パネルセッション1:観光危機発生時への備えー観光客・旅行者の安全と安心を確保するために必要なこと-
モデレーター:観光レジリエンス研究所代表 髙松 正人 氏
パネリスト:
PATA 持続可能性及び研究部長 Pavnesh Kumar 氏
国土交通省気象庁仙台管区気象台気象防災部長 塚本 尚樹 氏
公益財団法人仙台観光国際協会理事長 結城 由夫 氏
和倉温泉加賀屋支配人 道下 範人 氏
パネルセッション 2:危機後の事業継続と復興への備え-観光地・観光事業者への影響を最小限にするために必要なこと-
モデレーター:観光レジリエンス研究所代表 髙松 正人 氏
パネリスト:
公益社団法人日本観光振興協会常務理事 内山 尚志 氏
東日本旅客鉄道株式会社マーケティング本部くらしづくり・地方創生部門長 沢登 正行 氏
東北大学災害科学国際研究所教授 丸谷 浩明 氏
カリブ地域災害緊急管理機関(CDEMA)JICAカリブ地域総合防災アドバイザー 松村 直樹 氏
閉会挨拶
UN Tourism 駐日事務所 大宅 千明
(参考)
観光庁ウェブサイト:「観光レジリエンスサミット」を東北・仙台にて開催 ~観光レジリエンスの向上に向けて「仙台声明」を採択~
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news07_00005.html