【日 時】2020年12月16日(水)13:00-16:00
【場 所】奈良県コンベンションセンター コンベンションセンターA
【参加者】会場158人、オンライン205人(国関係者、自治体、DMO、観光関連事業者、大学、
メディア等)
2020年8月、観光庁から2022年の「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」の国内開催候補地として奈良県が選定されました。
奈良県では、新しい観光誘客の一環として、全国に先駆け、地域の食材の魅力を味わいながら観光を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」の推進に取り組んでいるところです。
このような動きを受けて、奈良県が誘致を目指す2022年のガストロノミー世界フォーラムの開催に向けた機運の醸成の観点から、ガストロノミーツーリズム関係者(自治体関係者や飲食業関係者等)の取組やモチベーションを誘発することを目的として、ガストロノミーツーリズムが地域の活性化に果たす効果やウィズコロナ時代のガストロノミーツーリズムの在り方について解き明かすためのシンポジウムを奈良県との共催にて開催しました。
シンポジウムの中では、
〇日本はガストロノミーツーリズムを魅了する本物のコンテンツが豊富。伝え方、発信の仕方を工夫
し、日本発の持続可能な食の提案をすることが重要
〇「日本食の多様性」と「おもてなしの多様性」を重視し、「このため」に日本を訪れるという
「体験」の発信が必要
〇ガストロノミーツーリズムの推進に当たっては、様々なバリューチェーンを巻き込み、課題や
グッドプラクティスを共有することが重要
〇ガストロノミーツーリズムを地域づくりに活かすためには、ツーリズムとしての展開や食文化の保護
継承といったことを見据えて、川上から川下までを考慮した「素材の生産~流通」を重視した取組と
して持続可能な地域づくりにつながるバリューチェーンの構築が必要
〇持続可能な暮らしや生活のためには、コミュニティを重視した地域づくりや地域を担う人づくりが
大切
〇良い料理の素材は、地域から生まれる。奈良には四季折々の素晴らしい食材を提供する生産者が
多い。そのような生産者がいてこそ、料理や料理人が活きてくる。
などの発言があり、来場者それぞれが自分ごととしてガストロノミーツーリズムを考える契機となりました。
~プログラム~
〇主催者挨拶
奈良県 荒井 正吾 知事
(一財)アジア太平洋観光交流センター 尾崎 裕 会長
〇来賓挨拶
観光庁国際観光部 金子 知裕 部長
〇基調講演1 (ビデオ講演)
「ガストロノミーツーリズムをいかに推進するか?
~ ウィズコロナ時代のガストロノミーツーリズムの在り方について~」
UNWTO本部 観光市場情報・競争力部長 サンドラ・カルバオ 氏
〇基調講演2
「ガストロノミーツーリズムの課題とSDGs」
日本ガストロノミー学会 代表 山田 早輝子 氏
〇説明1(ビデオレター)
「バスククリナリーセンター(BCC)におけるガストロノミーツーリズムの推進」
バスククリナリーセンター(BCC)校長 ホセ・マリ・アイセガ 氏
〇説明2
「ガストロノミーツーリズムが地域にもたらす効果と推進に当たっての課題について」
株式会社三菱総研 主席研究員/ ツーリズム・アナリスト 宮崎 俊哉 氏
〇事例発表
「地域におけるガストロノミーツーリズムの推進について」
・奈良県曽爾村役場 企画課課長 細谷 忠弘 氏
・akordu(アコルドゥ)オーナーシェフ 川島 宙 氏
〇パネルディスカッション
モデレーター:国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所代表 本保 芳明
〇主催者閉会挨拶
国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所代表 本保 芳明