UN Tourismによる「ベスト・ツーリズム・ビレッジ(BTV)」は、持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、観光を通じた自然・文化遺産の保全等により、持続可能な観光地域づくりに取り組む優良な地域を認定するプロジェクトで、2021年に開始しました。2024年9月現在、世界186地域がBTVネットワークに参加しており、日本では7地域(ニセコ町、美山町、美瑛町、奥松島地区、白馬村、白川村、明日香村)がこれに含まれます。
この度、日本国内のBTVネットワーク参画地域の連携を図り、情報共有及び相互啓発を行うとともに、持続可能な取組の深化に資する活動を共に行うことにより、日本国内のBTVの観光の質及びブランド力の向上につなげるために、日本版BTV連携協議会を立ち上げることになりました。つきましては、来たる11月26日に、以下のとおりシンポジウムを開催しますので、是非、ご参加ください。
日 時:2024年11月26日(火)9時30分~12時30分(受付:9時00分~)
会 場:トヨタ白川郷自然學校 (先着50名様)
住 所:501-5602 岐阜県大野群白川村馬狩223
https://toyota.eco-inst.jp/
※会場までは各自ご移動をお願いします。
ハイブリッド開催
主 催:日本版ベスト・ツーリズム・ビレッジ連携協議会
協 力:岐阜県
<プログラム概要>
前半 9時30分~
開会挨拶
基調講演
「持続可能な地域づくりのための観光を目指して~国際認証・表彰の活用と最新のトレンド~」
講師 名城大学外国語学部 名誉教授・シニアフェロー 二神 真美
GSTC「サステイナブル・ツーリズム・トレーニング・プログラム」公認トレーナーとして全国の観光地及び観光産業を対象に研修を実施。その他、持続可能な観光に関する指標・国際認証や観光とSDGsといった幅広い分野で研究及び執筆等を行い、セミナー等でも多数講演。
後半 10時30分~
パネルディスカッション
BTVネットワークに参画する国内7地域の代表者から各地域の紹介のほか、今後、連携して取り組んでいくことなどについて議論します。
行動理念の共同宣言
閉会挨拶
締切日:2024年11月11日(月)
※受付を終了しました
UN Tourismによるベスト・ツーリズム・ビレッジとは
イノベーション、地域振興及び地域コミュニティの福祉向上のため、観光を推進力にするという考えの下、地域の景観、知識体系、生物・文化の多様性、ガストロノミーを含む地域の価値観や活動(農林業、畜産業、水産業)を評価し保護するため、観光の役割を向上させることを目指しています。
BTVは3つの主要な構成要素から構成されています。
・UN Tourismベスト・ツーリズム・ビレッジとしての認定は、広く知られている文化及び自然資源を有し、地域コミュニティに根差した価値観、商品及び生活様式を保全、促進していること、また経済・社会・環境の全ての側面においてイノベーションと持続可能性に対して明確な努力をしていることなど、地域における傑出した事例を有する地域を対象としています。そして、観光が地域振興と地域コミュニティの幸福・安全(ウェルビーイング)につながる原動力となることを、基本的な目標として掲げています。
・UN Tourismベスト・ツーリズム・ビレッジのアップグレード・プログラムは、認定の基準を満たさない地域の中から選ばれるものです。これらの地域には、評価過程で十分ではないと評価された分野の要素を改善するよう、UN Tourismとそのパートナーから支援を受けることができます。
・UN Tourismベスト・ツーリズム・ビレッジネットワークは、経験や優良事例、学習、機会を交換・共有する場を提供します。UN Tourismベスト・ツーリズム・ビレッジと認定された地域及びアップグレード・プログラムに選定された地域は、本ネットワークのメンバーとなります。
ベスト・ツーリズム・ビレッジの応募要件
- 人口15,000人以下の地域(最新の人口に関する行政情報(国勢調査結果など)を提出する必要あり)
- 農業、林業、畜産業、漁業等を行っていること
- 地域コミュニティの価値観やライフスタイルを保持するような取組を行っていること
UN Tourismベスト・ツーリズム・ビレッジ 関連リンク先
ベスト・ツーリズム・ビレッジ公式ウェブサイト(英語)
日本の4地域が「ベストツーリズムビレッジ」に選ばれました(観光庁様ウェブサイトに移動します。)