国際観光における新型コロナウイルス感染症発生の影響評価

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UNWTO専門家委員会(10)

2023年までに2019年の水準に回復

UNWTO専門家委員会を対象に、COVID-19の観光への影響と回復が見込まれる時期について世界的な調査を実施した。調査は2020年10月第1週に実施され、その結果は以下のとおりである。

あなたの国の国際観光はいつ回復すると思いますか?

専門家の大半は2022年になってようやく国際観光が回復を始めると予測しているが、2021年第3四半期までの回復を予想している専門家もいる。

国際観光の回復を妨げる主な要因は何ですか?

専門家の間では、ウイルス対策の遅れや消費者の信頼度の低下に加えて、渡航制限が国際観光の回復を妨げる主な要因であると考えられている。

あなたの国・地域では、国際観光がパンデミック前の2019年の水準に戻るのはいつになると思いますか?

ほとんどの専門家は、2023年より前にはパンデミック以前の2019年の水準に戻らないとみている。

国内観光はあなたの国の観光回復を牽引するか?

国内観光は、いくつかの国・地域の回復を牽引しているが、ほとんどの場合、国際的な需要の落ち込みを補うには至らず、限定的であるアジア・太平洋地域からの回答者は、国・地域の回復に対して国内観光が貢献していることについて最も肯定的であった。

UNWTO信頼指数と調査:

UNWTOは、世界的な観光実績と景況感を追跡するため、4か月ごとに専門家委員会の調査を実施している。最新の調査では、COVID-19が観光に与える影響と回復の予想時期について、UNWTO専門家委員会に追加の質問が行われた。調査は、7月に実施された前回の調査に続き2020年10月第1週に実施された。

観光の回復に関するより詳細なデータは、UNWTOが定める観光の回復状況を示す指標(Toursim Recovery Tracker)を参照されたい。

2021-2024年のシナリオ

  • 2020年以降の見通しでは、パンデミックが徐々に改善し、COVID-19のワクチン接種旅行者の信頼の大幅な改善、今年半ばまでに渡航制限の大幅な解除が進展するという前提で、2021年に国際観光客到着数が回復すると予想されている。予想される回復は、数箇月にわたる国境閉鎖や渡航禁止の後の大きな需要の結果でもある。ここで示す拡張シナリオは、成長率ではなく、年間の合計値である。
  • 渡航条件が正常化し、パンデミックが世界的に封じ込められると、2022年には回復が続くと予想されている。しかし、国際観光が2019年の水準に戻るのは2年半から4かかる可能性がある。各シナリオの回復にかかる時間を以下にまとめる。
    • シナリオ1: 2年半以内の回復(2023年半ば)
    • シナリオ2: 3年以内の回復(2023年末)
    • シナリオ3: 4年以内の回復(2024年末)

主な考慮事項

・パンデミック

パンデミックはいつまで続くのか、いつ治療法やワクチンが普及するのか?

・渡航制限やロックダウン(都市封鎖)措置の解除

各国はいつ、どのように規制緩和を開始するのか?
ソーシャルディスタンスのルールは、供給側にどのような影響を与えるか?

・消費者や事業者の信頼

消費者が旅行を再開するのにどのくらいの時間がかかるか?
旅行者行動はどのように変化するのか?

・経済的な影響

世界の景気後退はどれほど深く、どのくらいの期間となるか?
消費者の支出額/支出傾向はどうなるか?

・政府の施策
政府の施策はどのように観光を支えるのか?

原文はこちらからご参照ください(上記は一部抜粋して和訳しています)