10月2018

シンポジウム「メガイベントを通じた観光振興・地域活性化」報告

9月25日(火)に大阪府立国際会議所(グランキューブ大阪)おいて、国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所とAPTECが共催し、メガイベントと観光をテーマにしたシンポジウムを開催いたしました。当日のシンポジウムには、関西における観光関連団体や企業だけでなく、自治体や学術研究機関など幅広い方面から121名の参加がありました。

今回のシンポジウムは、2019年から3年連続でスポーツメガイベントの開催が日本国内で続き、

また2025年の万博を大阪が誘致するなど機運が高まっている中で、それらのメガイベントを観光地としての知名度・ブランド力の向上に結び付けることによってレガシーとし、それをどのようにその後の観光振興や地域活性化に繋げていくかといった課題について、国内における其々の関係者にこのシンポジウムを通じて考える機会を与え、今後の事業活動に繋げてもらいたいと企画されたものです。

会の冒頭、APTEC 尾崎会長より開会の挨拶があり、その後にUNWTOポロリカシュヴィリ事務局長および近畿運輸局八木局長より来賓挨拶をいただきました。ポロリカシュヴィリ事務局長は今回が就任後初めての来日であり、前週に開催されたツーリズムEXPOジャパン(@東京ビッグサイト)出席からの過密な日本滞在スケジュールの中、今回のシンポジウムにおける登壇が実現いたしました。

次に、UNWTOの専門アドバイザーである亀山秀一氏による基調報告がありました。亀山氏は、スポーツやメガイベントと関連する観光についての調査研究をUNWTO本部で専門に行っていますが、今回の基調報告では、昨年に刊行したレポート「Maximizing the Benefits of Mega Events for Tourism Development」(メガイベントを観光振興に最大限活用するために)に記載されている「5つの分野・21の視点」に関して、2000年以降に開催された主なメガイベントの開催国・開催都市がそれぞれどのような施策を行ったのかの具体的な事例紹介を含めて案内をいたしました。

その後、国内におけるメガイベントと観光の分野のリーダー的な方々を4名招き、其々下記のテーマで講演を行っていただきました。それらの講演の中では、メガイベントが観光振興・地域活性化に果たす役割、レガシーの実現に向けての取り組み等の事例とともに、今後のメガイベントにおいて活用されると思われるテクノロジーについても紹介がありました。

講演1 メガイベントを活用した観光振興レガシー
講演者:日本スポーツツーリズム推進機構会長・早稲田大学 教授 原田 宗彦氏

講演2 メガイベントを関西の観光振興に活かす
講演者:関西観光本部 理事・事務局長   森 健夫氏

講演3 観光振興へのイノベーション、テクノロジーの活用
講演者:(株)マーケティング・ボイス 代表取締役  鶴本 浩司氏

講演4 観光による地域活性化の鍵
講演者:(株)JTB 執行役員 法人事業本部スポーツビジネス推進担当 青木 尚二氏

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セミナーの様子         UNWTO事務局長 ズラブ・ポロリカシュヴィリ

「第7回UNWTO都市観光フォーラム」に参加しました

UNWTOはこれまで、都市観光は国及び企業からの投資や外貨取得といった重要な経済活動に結び付き雇用創出、社会的包摂や地域の発展に資するものとして取組を続けてきた。また国連は昨年に持続可能な都市化に関する共有ビジョン及び方針を謳ったニューアーバンアジェンダを採択した。これらを背景に、持続的で競争力のある都市観光はニューアーバンアジェンダ及びSDGs(Goal11:住み続けられるまちづくりを)に大きく貢献することができると考えられており、本会議(9月16日~19日:於ソウル)では2030年を見据え、観光が急速に成長するなかで取組むべき課題やその都市への影響に対しての新しい戦略を議論する目的で開催されました。

今回の主な議論のテーマ:

・都市の競争力に対する革新的なアプローチ
・技術の都市観光への影響
・都市の若返り(Rejuvenation of cities)
・全ての人にとって包括的な都市を構築

会議の結論では、都市計画には適切なインフラと技術に投資し、観光客そして住民(すべての人)にとって包括的都市を構築することの重要であることや、オーバーツーリズムの課題については、各部門が連携しながら、効果的な規制枠組みを作ることや、観光客自身が地域社会、伝統、都市の価値を尊重することが重要であること等が述べられました。

また同会議において、UNWTO図書「‘Overtourism’? – Understanding and Managing Urban Tourism Growth beyond Perceptions」がリリースされました。 ※詳しくはこちらへ

本会議では50カ国から900人の参加者がありました。
第8回UNWTO都市観光フォーラムは2019年にカザフスタンのアスタナで開催を予定しています。

会議の詳細はこちらからご覧ください。 (セッションのビデオをご覧いただけます)


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会議の様子

※ニューアーバンアジェンダ(New Urban Agenda)とは、国際連合の持続可能な開発のための2030アジェンダによる持続可能な開発目標をうけ、2016年10月17~20日にエクアドルのキトで開催された国連人間居住計画(国連ハビタット)によるハビタット3(英語版)(第3回国連人間居住会議、近年の持続可能性追求に基づき「住宅と持続可能な都市開発に関する国連会議」とも)において確認された21世紀におけるニューアーバニズム推進のための国際的な取組方針(アジェンダ)のことで、「キト宣言」とも呼ばれています。

 

国際観光は強い勢いを維持した(UNWTO プレスリリース)

こちらからご覧ください。

Tourism Highlights 2018について

国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど、過去1年間の観光データを基に、
国際観光の概要を紹介する冊子「ツーリズム・ハイライト(2018年)」を発表しました。
今号は2018年9月までに国・地域及び国際機関から集計した国際観光に関するデータを基に、2017年の主な動向を反映したものです。

内容
・国際観光における年間の主な動向
・国際観光客到着数(実績)
・国際観光収入(実績)
・国際観光客到着数・国際観光収入上位国(10位まで)
・地域別実績と主な要因(ヨーロッパ、アジア・太平洋、米州、アフリカ、中東)

英語版はこちらからダウンロードいただけます。
日本語版は11月末に発行を予定しています。
完成次第、ウェブサイトのWhats Newでご案内させていただきます。

JICA課題別研修において講演しました

日 時:2018年10月15日 (月)
場 所:国際協力機構関西センター(JICA関西)
テーマ:世界遺産の適切な管理を通じた観光振興
参加者:アルメニア、ドミニカ共和国、ヨルダン、ラオス、ミャンマー、エジプト、マレーシア、メキシコ、ペルー、フィリピン、スリランカから13名

JICA課題別研修「世界遺産の適切な管理を通じた観光振興」において「観光開発を通した世界遺産登録地域の適切な管理」をテーマにUNWTOの駐日事務所の活動紹介や観光と世界遺産の関係について講演を行いました。持続可能な観光振興の取組の良い例として、観光客が守らなければならない項目を示したカンボジアのアンコールワット寺院行動規範(Angkor Wat code of conduct)について紹介したところ参加者は大きな関心を示しておられました。また講演の最後に、観光を通した持続可能な開発目標(SDGs)に取組みを世界に発信するポータルサイト(Tourism for SDGs)を紹介しました。 Tourism for SDGs http://tourism4sdgs.org

 

 

奈良市立一条高校で特別授業をしました

日 時:2018年10月11日 (木)
場 所:奈良市立一条高校
テーマ:UNWTOの活動と持続可能な観光・日本の観光動向
参加者:人文学科 1年生 40名

一条高校での講演は今年で5年目になります。人文学科 1年生「総合文化研究」の授業の一環として前半は講演、後半はワークショップ形式ですすめさせていただきました。
ワークショップでは4人1組で「観光が世界の問題に対してどのように貢献することができるか」について意見交換し、またそれがどの持続可能な開発目標(SDGs)の目標に合致するのかについて考えました。その中には、飲食店での残り物を冷凍保存して、食糧不足の地域に提供する(2.飢餓をゼロに)、奈良の新しい食の文化と産業を創り広める(8.働きがいも、経済成長も。9.産業と技術革新の基盤をつくろう。17.パートナーシップで目標を達成しよう)、負の遺産を人に伝える(16.平和と公正をすべての人に)等、様々なアイデアが集まりました。SDGsについて初めて知った生徒さんもたくさんいるなかで、目標を達成するための具体例を、一人一人が懸命に考えました。

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授業の様子


グループワークの様子

「観光と持続可能な開発目標」のリーフレットはこちらからダウンロードいただけます。