マンスリーアーカイブ 5月, 2018

世界温泉地サミットに参加しました

2018年5月26日~27日に大分県大分市で観光、療養、地熱利用などに及ぶ温泉の新たな活用・可能性について世界規模で議論する世界で初めての温泉をテーマとした国際会議が開催されました。17カ国から温泉や行政の関係者ら1000以上が出席し、活発な議論や意見交換が行われました。 開会式の主催者あいさつで、大分県広瀬知事は「温泉は医療や滋養、エステという多様な活用法があり、人々に温泉地を訪れるようになってほしい。」と述べ、環境省の中川大臣は世界初の温泉サミットの開催を祝福し、温泉の活性化を目指したいと述べました。 前国連世界観光機関(UNWTO)本部賛助加盟員部長のヨランダ・ペルドモ氏による基調講演では、スペインやウルグアイで温泉を一つの切り口として観光プロモーションの支援を行った経験を説明し、同じ観光資源をもつ他のデスティネーションと差別化するためには、特色をセグメント化して観光をアピールする必要があると述べ、カナリア諸島やチュニジアの例を挙げて説明しました。 またイタリアのアバノ・モンテグロットホテル協会会長からは、温泉水を活かした治療はイタリア政府の保険が適用され、リウマチを緩和すると紹介がありました。アイスランドブルーラグーン・アイスランド研究開発担当役員からは温泉施設であるブルーラグーンを紹介し、地元の地熱発電と熱排水を使う持続可能な資源の活用法であると述べました。 さらに後半は観光、医療・健康・美容、エネルギー-3テーマで分科会があり、観光においては、持続可能な観光は温泉地でどのように実現するか議論が行われました。新たなコラボレーションや独自の価値認識と発信、本質的な幸福、心の癒しの追求の重要性について活発な議論が行われました。 会場には、ブースなどで各地の温泉地を紹介するコーナーや、別府の温泉を持ち込んだ足湯も設置され、参加者は足湯をしながら交流を深めていました。

第4回ガストロノミーツーリズムに関する国際会議に参加しました

「ガストロノミーツーリズムに関する国際会議」では、これまで食文化の本質、無形文化遺産の要素及び持続的な地域の発展を促進する手段としてのガストロノミーと観光の相互関係について議論を重ねてきました。第4回目となるこの会議は初のアジアのタイ・バンコクで2018年5月30日~6月1日に開催され52カ国から600 名の参加がありました。 会議ではガストロノミーツーリズムを、地域・テクノロジー・商業化戦略にどう利用し、持続可能な開発を実現するための方策を探る討議がなされました。 オープニングセレモニーに続く円卓討議セッションにおいて、奈良県の荒井知事が参加され、奈良県における観光客の現況および、ガストロノミーを利用してどのように魅力的な観光地にしていくかの報告がありました。発表の中で、「観光は思い出を作る。美味しいものを食べた時、味は写真に残すことはできないが、誰と一緒でどんな楽しい会話をしたのかを思い出せば幸せを復元できるので、観光の中では食は大事な要素である。」という発表は、他の討議者や参加者から同感を得ました。 また、ガストロノミーツーリズムに携わる関係者がテクノロジーやビッグデータを用いた事例を紹介し成功事例等が共有され、以下の点について議論されました。 テクノロジーは革新といった大きな可能性を持つ手段である。 ガストロノミーは人と場所が重要であり、テクノロジーを活用してその土地ならではの伝統文化を保存し、観光客に対する豊かな体験を提供することができる。 ガストロノミーツーリズムは持続可能な開発目標(SDGs)において食品廃棄物や地域のエンパワメントや雇用の創出といった政策や企業の方針に貢献できる。 中小企業がデジタルトランスフォーメーションに参画できる制度を整備することが必要である。 中小企業を観光のバリューチェーンに参画させるよう支援することが大切である。 ソーシャルメディアを通して、旅行者自身がガストロノミーツーリズムの体験を情報発信することは効果的である。 ガストロノミーツーリズムに対する消費者のモチベーションや行動をより理解するための更なる研究が必要である。 上記を満たすためのより充実した人材教育及び研修が必要である。 今回の会議では、テクノロジーを活用してガストロノミーツーリズムを促進する新規企業の実例も上げられました。また、日本の食に対して洗練されたイメージがあり、各スピーカーから訪問先として好事例としての紹介されているのが印象的でした。 第5回はサン・セバスティアン、第6回はベルギー・フランダースで開催が予定されています。 詳しくはこちらへ

京都外国語大学で特別授業をしました

日時:2018年5月9日 (水) 場所:京都外国語大学 テーマ:観光と持続可能な開発目標(SDGs) 参加者:京都外国語大学 国際貢献学部グローバル観光学科1年次 約140名 講演後に学生から、観光を通じた国際貢献について学ぶことが出来た、責任ある旅行者になるためにできることから実践していきたい、持続可能な観光の実現に向けてこれから4年間勉学に励みたい等、沢山の前向きなコメントが寄せられました。 これから観光を学ぶ学生にUNWTOのことを知っていただく良い機会となりました。  

関空旅博2018でブース出展・セミナーを開催しました。

5月19日(土)-20日(日)「関空旅博」にてブース出展及びセミナーを開催いたしました。 活動報告および当日の様子こちらをご覧ください。 こちらをご覧ください。

UNWTO「観光と持続可能な開発目標」日本語版を発行しました。

UNWTO発行「観光と持続可能な開発目標」の日本語版リーフです。 こちらからダウンロード可能です。

2017年のアウトバウンド観光は、従来の市場と新興市場でともに堅調

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