東洋大学 特別講演会を開催しました

観光国際年の取組みの一環として、国連世界観光機関駐日事務所は東洋大学と共催で「持続可能な観光国際年-Sustainable Tourismを目指して-」と題した特別講演会を、9月22日に東洋大学白山キャンパス井上円了ホールにおいて開催しました。
この講演会では、持続可能な観光国際年特別大使のマイケル・フレンゼル氏より国際年の意義及び持続可能な観光と健全な企業の発展について、英国サリー大学の文学・人文学部長で和歌山大学の特別主幹教授でもあるグレアム・ミラー氏からは、持続可能な観光及び世界の事例と国際的なトレンドについてお話しいただき、持続可能な観光の意義及び重要性についての理解を深め、具体的な行動について考える貴重な機会となりました。

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国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋部 部長スジン
 
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持続可能な観光国際年特別大使 マイケル・フレンゼル氏
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英国サリー大学 文学・人文学部長
和歌山大学特別主幹教授グレアム・ミラー氏
 
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「ツーリズムEXPOジャパン2017・国連世界観光機関ブース出展」報告

世界最大級旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」は、9月21日(木)~24日(日)の間、2017年度のテーマを「持続可能な観光による社会の発展の実現」とし東京ビッグサイトで開催されました。
初日に行われた日本の優れた観光・旅行産業の力を発信するジャパン・ツーリズム・アワード(審査員長:本保国連世界観光機関駐日事務所代表)では、全国産業観光推進協議会の『「産業」が「観光」になる ~全国産業観光推進協議会の取組み~』にUNWTO部門賞を選び、国連世界観光機関(UNWTO)本部のス・ジン部長より賞を授与しました。
続く、グローバルフォーラムでは、タレブ・リファイUNWTO事務局長のビデオメッセージ、アニタ・メンディラッタ(UNWTO事務局長 スペシャル・アドバイザー)をモデレーターとしてツーリズムEXPOジャパン観光大臣会合が開催されました。会合には世界の14カ国の観光大臣・長官・総裁と、国際観光の4団体のトップが登壇し、「持続可能な観光開発」をテーマに、政策、商慣習、旅行者・消費者行動に変化をもたらす取組や考え方が示されました。
詳細はURL:https://prw.kyodonews.jp/opn/release/201710176946/
午後からの「サステーナブル・ツーリズム・ディベロップメント~アジアが世界をリードする~」をテーマとしたアジア・ツーリズム・リーダーズ・フォーラムは、本保国連世界観光機関駐日事務所代表の挨拶で開会し、グレアム・ミラー和歌山大学 特別主幹教授の基調講演、4つのセッションが開かれました。

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UNWTO賞授与式の様子

●国連世界観光機関ブース出展について
大学合同ゼミ及び観光国際年広報活動を実施しました。

以下はブースにおける活動内容であります。

1.大学合同ゼミ
(1)開催目的
ブースを観光国際年広報スペース及び大学生の交流の場として位置付け、観光国際年及びサステナブルツーリズムに対する意識や情報の共有とともに、社会人、国際人と交流することで知見を深める。

(2)開催内容
持続可能な観光国際年に関するテーマについて、国連世界観光機関のアフィリエイトメンバー等が学生に対して、講義を実施しました。講義を行ったアフィリエイトメンバーは日本政府観光局、日本旅行業協会、全日空株式会社、京都大学でありました。また、和歌山大学、京都大学は学生が研究発表を行い、講義時間は質疑応答も含めて1時間程度となりました。講義スケジュールは以下のとおりです。

(3)開催時間
①22日(金)
(A) 10時~11時 講師…国連世界観光機関・亀山 秀一専門アドバイザー
内容…『持続可能な観光』

(B) 14時~15時 講師…日本政府観光局・伊藤 亮シニア・アシスタント・マネジャー
内容…『Sustainable Tourismに向けたJNTOの取り組み』

(C)16時~17時 講師…全日空株式会社・石井 伯彦マーケティング計画部リーダー
内容…『ANAの訪日販売促進と地方創生』

②23日(土)
(A)10時~11時 講師…日本旅行業協会・松岡 マヤ氏
内容…『JATA Outline & Activities for the International Year of Sustainable Tourism for Development』

(B)14時~15時 講師…国連世界観光機関・亀山 秀一専門アドバイザー
内容…『スポーツツーリズム』

(C)16時~17時 講師…京都大学大学院情報学研究科・佐藤 彰洋助教
及び京都大学・大学院生研究発表
内容…『ビッグデータと観光』『航空券の価格データ』

③24日(日)
(A)10時~11時 講師…国連世界観光機関・亀山 秀一専門アドバイザー
内容…『メガイベントと観光』

(B)14時~15時 和歌山大学・学生研究発表
内容…『Tourism Highlights 2017』『The Global Code of Ethics
for Tourism』

学生からのアンケート調査では、普段接することがない社会の先輩達から話しを聞くことが出来たこと、また、他大学の学生と交流することが出来たことにより、充実した合同ゼミであったとの記入が多数ありました。各界の講師の方には貴重な時間を頂き、学生に対して丁寧な講義を開催して頂くとともに、講師から学生に対しても質問がなされ、双方向での講義開催となり、講義終了後、ほとんどの学生から非常に勉強になったとの感想がありました。

2.持続可能な観光国際年の広報
2017年は持続可能な観光国際年であります。2015年9月にニューヨークで開催された第70回国連総会において、2017年は持続可能な観光国際年と制定されました。1945年の国連設立以来3回目となる観光に関する国際年は、観光業界に携わる関係者にとって、また旅行を愛する人々にとって、世の中の役に立ちながらこれからも人々が楽しみ続けられる観光を続けていくうえで、旅のあり方を考え直し、新しい旅のスタイルを創り出す大切な機会です。国連総会で全加盟国が共有した持続可能な開発課題の解決や持続可能な開発目標の2030年までの達成に貢献できるよう、観光国際年は、地球に住む人々が観光に関わる政策、商慣習、旅行者・消費者の行動を変革させることを目的としています。2017年の持続可能な観光国際年は、下記の5つの分野に重点を置いて観光の役割を世界に発信しています。

(1)包括的・持続的な経済発展
―誰もが参加可能で地域全体への経済的裨益が持続するようなツーリズム

(2)社会的な関わり、雇用拡大や貧困の撲滅
―雇用創出や貧困削減に貢献するツーリズム

(3)資源の有効活用、環境保護や気候変動
―環境や気候変動に配慮した資源保全・保護を踏まえたツーリズム

(4)文化的価値・多様性、遺産
―伝統や固有性と多様性の両立を認め合う文化価値を描くツーリズム

(5)相互理解、平和、安全
―平和や安全を支える相互理解に貢献するツーリズム

第102回二科展デザイン部「持続可能な観光国際年」をテーマとしたポスター展入賞作品のうち、外務大臣賞、観光庁長官賞、UNWTO賞を同テーマへの理解と啓蒙を目的として展示しました。また、国連世界観光機関、株式会社サンリオが作成したビデオ放映や、ツーリズム・ハイライト等の国連世界観光機関出版物配布により、持続可能な観光国際年の広報活動を行いました。ブース出展作業、運営、撤去作業に関しては、和歌山大学・国際観光学研究センターの藤井琢哉コーディネータと観光学部学生5名が中心となり、実施されました。

 

和歌山大学の学生による設営準備
和歌山大学の学生による設営準備

国連世界観光機関・亀山 秀一専門アドバイザー
国連世界観光機関・亀山 秀一専門アドバイザー

日本政府観光局・伊藤 亮シニア・アシスタント・マネジャー
日本政府観光局・伊藤 亮シニア・アシスタント・マネジャー

全日空株式会社・石井 伯彦マーケティング計画部リーダー 
全日空株式会社・石井 伯彦マーケティング計画部リーダー

日本旅行業協会・松岡 マヤ氏
日本旅行業協会・松岡 マヤ氏

京都大学大学院情報学研究科・佐藤 彰洋助教                         及び京都大学・大学院生研究発表
京都大学大学院情報学研究科・佐藤 彰洋助教及び京都大学・大学院生研究発表

和歌山大学観光学部
和歌山大学・学生研究発表

 

 

国際観光 ―前半期としては2010年以来最高の水準―

ダウンロードはこちらから。

「責任ある旅行者になるためのヒント」をウェブサイトに掲載しました。

責任ある旅行者になるためのヒントは、観光が旅行者自身、また旅行者を受入れる側にとって
価値のあるものにするための、心構えや考えかたのポイントを紹介しています。

●旅先に住む人々に敬意を払い、
私達の共有遺産を大切にしよう
●私たちの地球を守ろう
●地域経済をサポートしよう
●旅先の情報に通じた旅人になろう
●尊敬される旅人になろう

是非、旅にでかける多くの方に読んでいただけたら幸いです。

日本語版
英語版

このヒントは持続可能な観光国際年の取組の一環としてUNWTOの世界観光倫理憲章に基き
世界観光倫理委員が、旅行者に向けて作成したものです。

プレスリリース

 

 

 

 

 

 

第29回UNWTO東アジア太平洋・南アジア合同地域委員会、及び危機コミュニケーションに関するUNWTO地域フォーラム

第29回UNWTO東アジア太平洋・南アジア合同地域委員会、及び危機コミュニケーションに関するUNWTO地域フォーラムが、5月15日から17日までバングラデシュチッタゴン港湾都市で開催されました。この会議には、UNWTO加盟国、UNWTO加盟国、国際および地域団体を含む20カ国以上から約300名の参加者がありました。
会議で取り上げられた主な議題としては、a)UNWTOの今後2年間の活動における計画、b)観光と倫理、c)開発のための持続可能な観光国際年、d)観光分野における危機コミュニケーション)
UNWTOのアジア太平洋加盟国における法律上の問題、f)地域における其々の課題、といったものが取り上げられました。
また、地域委員会の前に、観光における危機コミュニケーションに関する地域フォーラムが開催されました。 このフォーラムでは、冒頭の基調演説の後、パネルディスカッションが開催され、パネリストは危機の際のコミュニケーション管理や復興のための戦略に関して、其々の地域における経験を共有いたしました。加えて、危機コミュニケーション計画の作成方法、計画の実行方法、および危機時に避けるべき間違い等を段階的に概説し、会場にいる参加者と一緒に、今後どのような対応を行っていくべきかを議論いたしました。

詳細はこちらをご覧ください(英語)
URL:http://asiapacific.unwto.org/event/29th-joint-meeting-unwto-commission-east-asia-and-pacific-and-unwto-commission-south-asia-29th

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第29回UNWTO東アジア太平洋・南アジア合同地域委員会の様子

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福田副代表により活動報告を行いました。

ツーリズムハイライト2017を発行しました。

こちらをご覧ください。

2017年第1四半期の国際観光は力強い結果に

こちらをご覧ください。

第6回観光統計に関する国際会議を開催

持続可能な観光国際年への取組の一環としてUNWTOはフィリピン政府と共催で、2017年6月21日から3日間、フィリピンのマニラに於いて第6回国際観光統計会議を開催しました。この会議は、持続可能な観光を測定するための枠組みを構築するためのプロセスであり、2008年に採択された公式の国連統計基準である「観光統計に関する国際勧告 2008」と「ツーリズムサテライトアカウント(TSA)」をもとに展開することにあります。会議では80カ国以上の専門家約1,000名が集まり、各国の閣僚、国際機関の主要な責任者、そして民間セクターの代表者等が集まり、経済的、社会的、環境的な次元で持続可能な観光を測定するための統計的アプローチを進める方法について話し合いました。
持続可能な開発測定(MST)への取組(Measuring Sustainable Tourism(MST)Initiatives)は国連統計委員会の全面的な支援を受けており、世界、国、および地域の関連する観光の経済的、環境的、社会的側面を空間規模にわたってどのように測定するか、に関する共通の理解を形成し、技術革新による今後の可能性の広がりも考慮に入れながら、観光分野の持続可能性の指針を発信し続けていきます。

● 同会議の開会式、セッション1~3、ダイジェストはこちらから閲覧可能です。
  URL:http://statistics.unwto.org/mstconference_videos_photos
● 公式ウェブサイト
  URL:http://asiapacific.unwto.org/event/6th-international-conference-tourism-statistics-measuring-sustainable-tourism

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2016年、中国の観光客による国際観光支出は12%増

こちらをご覧ください。

UNWTO事務局長が安倍晋三内閣総理大臣と面会、日本の観光に対する支援を歓迎

(UNWTOプレスリリースから以下和訳)

UNWTO事務局長が安倍晋三内閣総理大臣と面会、日本の観光に対する支援を歓迎

国連世界観光機関(UNWTO)のタレブ・リファイ事務局長は先の日本公式訪問のなかで、社会経済の重要な柱の一つとしての日本の観光開発の取組みを称賛しました。また同事務局長は安倍晋三内閣総理大臣との面会で、日本のインフラ整備、ビザ発給の円滑化、技術に焦点を当てた観光立国推進基本計画を歓迎しました。

安倍晋三内閣総理大臣は「日本が引き続き観光を促進するとともに、観光が地方の発展に重要な役割を果たし、人々の相互理解を深める大きな潜在力を秘めているということを強調していきます」と述べました。

 今回、リファイ事務局長は安倍晋三内閣総理大臣に、UNWTOWTTC(世界旅行ツーリズム協議会)共同署名による、「観光が国の発展に寄与する重要性を謳った」オープンレターを手交しました。

同事務局長は、安倍晋三内閣総理大臣が2013年の総理就任以来の日本の観光部門の目覚ましい発展を祝福し、観光が日本のすべての地域に発展をもたらす可能性について強調しました。日本の国際観光客到着数は2016年に2,400万人を超え、2015年比22%増となり、さらに2020年には4,000万人に、2030年には6,000万人とすることを目指しています。

同事務局長は「日本は観光を社会経済の優先課題として位置付け、観光の発展における明確なリーダーシップを発揮しています。我々は、安倍晋三内閣総理大臣にこの日本の展望とリーダーシップに対し感謝の意を表します。そして2020年までに国際観光客到着数の4,000万人の目標を達成するために日本政府と共に取組んでいくことを楽しみにしています」と述べました。

WTTCデービッド・スコーシル プレジデント兼CEOは「日本は長い間、経済成長を促進するためのツールとして観光の力を認識してきた国です。旅行・観光は日本全体のGDP 7.4%を占め、450万人以上の雇用を創出しています。これは日本全体の雇用の6.9%に相当します。世界の観光関連GDPにおいて日本のそれは世界第4位です。今後も日本が新しい市場を引きつけるための商品を生み出すことに重点をおき、その需要に対応するためのインフラ投資をおこない日本の旅行・観光部門を盛り上げるべく継続した多大な努力をつづけていくことを奨励する」と述べました。

 また、リファイ事務局長はこの機会に、山形県の吉村美栄子知事を表敬し20182月にUNWTOツーリズムと雪に関する国際会議を開催することを発表しました。この国際会議の開催は2011年の大震災からの東北地方全体の復興を支援するものであり、今後、海外からの旅行者受け入れの潜在的可能性の高い日本の観光目的地に対しUNWTOが支援を行うものであります。

 続いて同事務局長は、国連世界観光機関駐日事務所 東京事務所開設記念講演会に出席しました。同講演会には日本のUNWTO賛助加盟員17企業・団体及び200名もの主要な観光のリーダーや観光関係者の出席がありました。今後、東京事務所は奈良にある駐日事務所の活動を支援する役割を果たしていきます。

 また同事務局長は二階俊博自民党幹事長、国土交通省石井啓一大臣、 外務省岸信夫副大臣、観光庁田村明比古長官と面会し、それぞれの訪問先からは観光部門そしてUNWTOへの活動に対する期待の言葉を受けました。

 さらに同事務局長は自民党の観光立国調査会への出席、日本政府観光局(JNTO)、一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)、公益社団法人 日本観光振興協会(JTTA)、株式会社 ジェイティービー、東洋大学、全日本空輸株式会社(ANA)、株式会社ぐるなび、国際協力機構(JICA)を訪問しました。

今年1月、JICAUNWTOは「持続可能な発展のための2030アジェンダ」及び「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献することを目的とし覚書を締結しました。これは開発途上国における観光を通した公共政策及び商慣行の改善と共に観光を通じ、貧困を削減することを焦点にあて支援を行うことを目的としています。

PDF版はこちらをご参照ください。

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